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笹瀬 雅人; 岡安 悟; 倉田 博基; 北條 喜一
Journal of Electron Microscopy, 51(Supple), p.S235 - S238, 2002/00
照射イオンの電子励起によるエネルギー損失(-dE/dx)と円柱状欠陥の大きさとの関係を調べ、Time Dependence Line Source モデルにより円柱状欠陥生成に必要なエネルギー付与量を計算した。その結果、照射エネルギーの増加とともに電子励起によるエネルギー損失量が増加して、生成した円柱状欠陥の直径が8.4nmから16nmに増加することが明らかとなった。また、TEM観察の結果と電子励起によるエネルギー損失量をもとに、Time Dependence Line Sourceモデルにより円柱状欠陥生成に必要なエネルギー付与量(=電子励起によるエネルギー損失量)を計算した。その結果、イオン照射により付与されたエネルギーの1/3が円柱状欠陥生成に寄与していることが明らかとなった。
小野 興太郎*; 荒河 一渡*; 大橋 正宏*; 倉田 博基; 北條 喜一; 吉田 直亮*
Journal of Nuclear Materials, 283-287(Part.1), p.210 - 214, 2000/12
被引用回数:26 パーセンタイル:81.83(Materials Science, Multidisciplinary)電顕付設イオン照射装置を用いて、オーステナイト鋼中のヘリウムバブルの形成過程をその場観察した。その結果、1~2nmのバブルは900以上で動き始め、ランダム運動をしながら合体・成長を行った。そのバブルの動きを測定し、この動きがブラウン運動であることを明らかにした。また、バブルの移動度に1100で110~210m/sであることがわかった。さらに、バブル近傍をEELS測定した結果、バブル表面にオーステナイトの構成元素の内、Niが偏析していることをつきとめた。
有賀 武夫; 片野 吉男*
Proceedings of 2000 International Conference on Ion Implantation Technology (IIT 2000), p.797 - 800, 2000/00
標準の316ステンレス鋼に雰囲気温度で3.0MeVのHeイオンを910/mまで照射し、深さ方向の損傷組織が観察できる透過電子顕微鏡用試験片を造り、1MeVの電子線を32dpaまで照射し、Heが分布する深さの範囲の組織変化をその場観察した。Heを照射したままの試料で観察された欠陥集合体の深さ方向の数密度分布は、集合体がHe原子の分布に依存して形成されたことを示し、823Kで32dpaまで電子線照射しても、キャビティの形成は認められなかった。すなわち、~0.1at.%の高濃度で予注入されたHe原子は、照射で造られた空格子点と複合体を形成し、これらの高密度で形成された複合体が照射で造られた点欠陥の消滅場所となり、キャビティの形成を抑えたことを示している。
倉田 博基
日本結晶学会誌, 39(6), p.416 - 425, 1997/00
近年、透過電子顕微鏡を用いて、試料の局所分析を行う手法が活発に研究されている。なかでも、電子エネルギー損失分光法を複合した分析電顕では、ナノメートルオーダーの空間分解能で、局所元素分析や状態分析を行えるまでに進展した。更に、電顕の結像機能を積極的に利用して、特定元素の空間分布を可視化するマッピング技法も、エネルギーフィルター電子顕微鏡により可能となった。本総説では、エネルギーフィルター電顕法の原理を解説し、元素マッピング等の材料科学への応用について概説した。特に、元素マッピングの性能を決定する、フィルター像の空間分解能についても論じた。
北條 喜一; 古野 茂実; 大津 仁*; 出井 数彦*; 笹嶋 尚彦*
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research, 127-128, p.203 - 207, 1997/00
低速イオン照射にともなうTiC結晶の構造変化とその電子状態を電界放出型電子顕微鏡と透過電子エネルギー損失分光装置(EELS)を用いて観察・測定した。その結果、18Kにおける水素照射で非晶質相の形成を観察した。又、EELSによる測定からTiC結晶のプラズモン損失ピークが0.6eV低エネルギー側にシフトすることを初めて見い出した。この変化は重水素照射では観察・測定できなかった。又、非晶質相の再結晶化温度を測定した結果、約1173Kであることを明らかにした。
北澤 真一; 左高 正雄
Atomic Collision Research in Japan,No. 22, 0, p.115 - 116, 1996/00
我々は、イオンと励起原子の衝突実験を目的としてバリウムの準安定状態を生成する実験を行っている。これはバリウムの6sS-6s6pP遷移が波長791.13nm、振動子強度0.085で、半導体レーザーで励起できるからである。
北條 喜一; 大津 仁*; 古野 茂実; 笹島 尚彦*; 出井 数彦*
Journal of Nuclear Materials, 239(1-3), p.279 - 283, 1996/00
被引用回数:14 パーセンタイル:74.17(Materials Science, Multidisciplinary)TiCは低温(~20K)照射において非晶質化し難い物質であるが、水素イオン照射では非晶質化が起る。これは水素とTiやCとの化学結合が再結晶化を妨げているためと考えられる。一方、重水素イオン照射では非晶質化は起こらない。これはトンネル効果による化学反応のし易さが水素と重水素とでは10~100倍異なり、この効果が極低温で現れたものと推論した。
北條 喜一; 古野 茂実; 出井 数彦*; 笹島 尚彦*; 大津 仁*; 松井 恒雄*; 室村 忠純
Microstructures and Functions of Materials (ICMFM 96), 0, p.269 - 272, 1996/00
Pu岩石型燃料開発に必要なデータを取得するために、候補母材の一つであるアルミナを対象に、HeおよびXeイオン照射効果を電顕その場観察で調べた。He照射ではバブルが形成され、Xe照射では非晶質化が起こることを明らかにした。またバブル形成によるスエリングを評価し、0.1%になることを示した。
笹島 尚彦*; 松井 恒雄*; 古野 茂実; 北條 喜一; 大津 仁*; 室村 忠純; 出井 数彦*
Proc. of Int. Conf. on Microstructures and Functions of Materials (ICMFM 96), 0, p.265 - 268, 1996/00
Pu岩石型燃料の核分裂片および粒子による損傷挙動を調べるために、候補母材の一つであるスピネルを対象にHeおよびXeイオン照射を行い、損傷挙動をその場観察で調べた。照射により、バブルが形成され、また非晶質化が生じることを明らかにした。さらにバブル形成によるスエリングを評価し、0.06~0.3%になることを示した。
野田 健治; 中沢 哲也; 石井 慶信; 深井 勝麿; 松井 尚之*; D.Vollath*; 渡辺 斉*
Mater. Trans. JIM, 34(11), p.1150 - 1154, 1993/11
被引用回数:12 パーセンタイル:69.42(Materials Science, Multidisciplinary)酸素イオン照射したリチウムオルソシリケート(LiSiO)及びAlをドープしたLiSiOの照射損傷をイオン伝導度測定ラマン分光法、赤外光音響分光法及び電顕法により調べた。両照射とも、照射によりLi空孔が導入されるとともに、SiOテトラヘドラの分解が生じることがわかった。この他、酸素イオン照射したLiSiOにおいて、多数のキャビティー状のものを含む損傷組織を観察した。
塚本 哲生*; 北條 喜一; 古野 茂実; 大津 仁; 出井 数彦*
真空, 35(4), p.431 - 437, 1992/00
本装置は、低エネルギーイオン照射装置と100kV電顕とを結合し、材料中でのガス原子の挙動を研究するために製作されたものである。この装置の特徴は高輝度・高安定なイオン銃と電顕内静電偏光プリズムとを開発し、電顕内試料上で約1A/mという大電流照射を可能としたことである。ここでは、装置の設計と諸特性について示している。
小野 興太郎*; 紀 隆雄*; 古野 茂実; 北條 喜一; 出井 数彦*; 水野 薫*; 伊藤 一義*
Journal of Nuclear Materials, 183, p.154 - 160, 1991/00
被引用回数:2 パーセンタイル:31.89(Materials Science, Multidisciplinary)水素イオン照射によって、Al中に形成された小さいバブルは照射後の焼鈍によって、面状の欠陥に転換することを電顕観察によって見い出した。さらに格子像観察によって、これらの欠陥は結晶の(111)面上に乗った転移ループの多重層からなることを明らかにした。面状欠陥の形成機構として、小さい水素バブルが移動中に合体し、ガスを放出して、(111)面上につぶれて、形成されるものと解釈した。
北條 喜一; 古野 茂実; 曽我 猛; 出井 数彦
Journal of Nuclear Materials, 179-181, p.411 - 414, 1991/00
被引用回数:11 パーセンタイル:74.4(Materials Science, Multidisciplinary)SiC結晶に低速水素イオンを照射し、形成される照射欠陥の挙動をその場で観察しながら、同時にパラレル-EELSによる測定を行い構造変化および電子状態の変化を測定した。SiC結晶の第1、第2プラズモン損失ピータが照射量の増加にともない低エネルギ側にシフトすることを測定した。このピークのシフトは試料組成比の変化に起因する。このシフト量からSi/Cが約1.2であることが推定できた。又、1310 ions/cm以上の照射量で、13.6eV近傍に新しい損失ピークが観察できた。
渡辺 宏; 稲葉 繁*; 小林 泰彦; 菊地 正博; 小畑 蘭子
Proc. of the 2nd Int. Symp. on Advanced Nuclear Energy Research; Evolution by Accelerators, p.551 - 555, 1990/00
D.radioduransに対するイオンビーム照射効果を、真空乾燥状態で照射した場合の生存率、及び電子顕微鏡による細胞構造変化の観察などから検討した。0.4MeVCイオンで照射した時の生存率は指数函数的に減少し、真空乾燥状態でLETの高い放射線で照射した場合には、損傷修復能の高い放射線抵抗性細菌であっても修復できないことが明らかとなった。このイオン照射した細胞を電顕観察した結果、Cイオン照射では低線量で細胞内の核様体及び顆粒などの破壊が観察されたが、細胞壁構造の破壊については電子線照射したものと大きな相違はみれらなかった。このことから、Cイオンによる大きな致死効果は、核様体や細胞質内顆粒の破壊によるものと考えられる。
古野 茂実; 北條 喜一; 出井 数彦; 神垣 信生*; 紀 隆雄*
Journal of Nuclear Materials, 155-157, p.1149 - 1153, 1988/00
被引用回数:27 パーセンタイル:89.96(Materials Science, Multidisciplinary)電顕に付設したイオン照射装置と動的観察装置を用いて、Heイオンを照射しながら、アルミニウム中に形成されるバブルおよびブリスターのその場の観察を行った。室温照射では、バブルの成長、合体は認められないが、300C照射の場合、フラックスのいかんに係わらず、照射量が10ions/cmを越える頃からバブルの成長が急速になり、合体し、破裂する。その破裂跡に再びバブルが形成され、成長、合体、破裂する。以上の過程をくり返すことを明らかにした。また電子エネルギー損失分析装置を用いて、バブル中のヘリウムガスの濃度を測定した。以上の結果を報告する。
沢井 友次; 深井 勝麿; 古平 恒夫; 西田 隆*; 名山 理介*; 菱沼 章道
Journal of Nuclear Materials, 155-157, p.861 - 865, 1988/00
被引用回数:4 パーセンタイル:46.81(Materials Science, Multidisciplinary)チタン添加316ステンレス鋼の溶接溶金部では、その凝固偏析によって有効なチタン濃度が減少し、その耐スエリング性が劣化するという事を著者らは前回の同国際会議において指摘した。この劣化を防止するために、溶接時にチタン・ホイルをはさんで電子ビーム溶接を行い、溶接溶金部のチタン濃度を高める工法の検討を行った。本研究では、溶金部にチタン、ホイルから導入されたチタンの効果を明らかにするため、母材としてはチタンを含まない316に対し、上記チタン・インサート電子ビーム溶接を行い、継手の機械的特性試験、その溶金部に対して微小領域分析電子顕微鏡による偏析状態のチェック、超高圧電子顕微鏡による電子線照射試験を行った。この結果、得られた継手の機械的特性は満足すべきものであり、またチタンによるボイドスエリング抑制効果も確認された。
梶 加名子
J.Appl.Polym.Sci., 32, p.4405 - 4422, 1986/00
被引用回数:28 パーセンタイル:79.52(Polymer Science)アクリル酸グラフトポリエチレンの組織構造とグラフトポリアクリル酸の分布を調べた。グラフト重合はホモ重合抑制剤であるモール塩の添加系あるいは無添加系で前照射を用いて行なった。モール塩の添加のない系ではフィルム表面にグラフトポリアクリル酸の層が形成され、添加系ではグラフトポリアクリル酸とポリエチレンの両方からなる層が形成されることが明らかになった。
依田 真一; 衛藤 基邦
Journal of Nuclear Materials, 118, p.214 - 219, 1983/00
被引用回数:3 パーセンタイル:44.36(Materials Science, Multidisciplinary)本研究は、原子炉用微粒等方性黒鉛材料の微細組織および引張変形挙動に及ぼす静水圧応力負荷の影響について調べたものである。走査電子顕微鏡観察の結果、黒鉛結晶の層面間で静水圧負荷によって、はくりが生じこれがマイクロクラックの形式に結びつくことが明らかとなった。また、静水圧負荷により黒鉛表面の凸凹が著しくなった。これは、静水圧負荷により黒鉛材料が塑性変形した結果生じた現象である。静水圧負荷後の黒鉛材料の引張変形挙動には、静水圧予応力の増加に伴い、Flow stressの低下、引張強さの低下、残留歪(塑性歪)の増加が認められた。これらの現象は、黒鉛材料が静水圧負荷によって弱くなることを意味する。これらの結果から、黒鉛材料では多軸応力下において静水圧成分の影響を無視できないと結論された。
小田島 晟*; 中瀬 吉昭; 長田 義仁*; A.T.Bell*; M.Shen*
ACS Symposium Series, 108, p.263 - 274, 1979/00
プラズマ開始後効果重合よるポリトリオキサン及びポリテトラオキサンの特徴について研究した。SEM、小角X線回折および、DSCなどの測定結果から、ポリトリオキサンは、線重合物と同様にフィブリルの集合体よりなる結晶であるが。一方、ポリテトラオキサンは、ポリマー収率の小さいことに依るが、ポリマーフィブリルは、網目状になっている。また、双晶、ホールド晶も認められず線重合物とは異なった微細構造を持っている。したがって重合構造も異なる可能性がある。
出井 数彦; 古野 茂実; 大津 仁; 西田 雄彦; 前田 裕司
Proc.of 9th Int.Congress of Electron Microscopy, p.354 - 355, 1978/00
電子照射による結晶の損傷形成の異方性は従来主として、原子のはじき出しエネルギーの異方性にのみ着目して実験およびその觧析がおこなわれて来たが、吾々は他のもう一つの原因、即ち電子チンネリング効果を多波理論に基づいて検討し、軸方向入射の場合の、原子変位に有効な電子線束の異常な増加を計算により求めた。今回は超高圧電顕を用いて、電子の入射方向をMo結晶の100110111の三つの軸方向とそれから~10radづつ段階的にずらした場合の欠陥形成率の変化を測定し、前の理論的予測の実証を行った。またはじき出しエネルギーについても超高圧電顕による測定を行い従来の電気抵抗測定によるデータと比較した。